最近のビジネスでは、ネットワーク上に存在するデータを利用して仕事をすることが増えました、ただし業務で使用するクラウドサービスは、一つとは限りません。複数のアクセス先を利用するたびに認証を求められるのは、とても面倒です。そこで利便性を高めることができる仕組みがIDaaSです。ゼロトラストの環境で、安全であることを証明するのは、IDとパスワードによる認証しかありません。
提供するサービスが全てこのようなセキュリティレベルを求めると、使うたびに何度も認証を行わなければいけません。現実には、それでは非効率的で仕事にならないでしょう。そこでそのような認証を一回で済ませることができるIDaaSが必要とされます。IDaaSは複数のクラウドなどのサービスに対して、利用するユーザーを事前に認証して保証してくれるサービスです。
一度の認証で済ませることができるので、シングルサインオンと呼ばれています。各クラウドサービスは、アクセスしてくるユーザーがすでに認証済みであることをIDaaSに確認します。このような連携によって、ユーザーがIDなどを聞かれることなく、クラウドサービスに接続が可能です。またアクセスのログを監査することで、機能に問題がないかを確認する機能も含まれています。
このようにしてセキュリティレベルを一定に保ちながら、利便性を損なわない運用を実現することが可能です。これから増えるクラウドサービスに欠かせない仕組みといえます。